愛知県教室の99回目と99勢

標準

今日で、愛知県の教室である宇童会が100回目を迎える。
つまり愛知県の教室を立ち上げてから、前回ですでに東京-愛知の間を99往復したということだ。

我々にとって「99」は意義深い数字である。
なぜなら我が門の太極拳は99勢。
当然、我々としては100回記念よりも99回でこそお祝いとしたいところだ。

そんなわけで前回は、生徒達の自らの企画として、
99回目の教室にて「生徒たちによる99勢」の表演会が行われたのである。

99回を一度も休まずに通った自分に対して「先生への感謝の気持ちとして」ということで、
弟子を中心に、それぞれの生活の中で時間に都合をつけながら練習を重ねての表演であった。

生徒達による99勢。
本来なら記念に写真に撮っておきたいところであったが、目を離すのがもったいなくてそれは出来なかった。

なにより、自分への感謝の気持ちとしてということで、それぞれが、それぞれの想いで打ってくれた太極拳を、受け止めるのだけでいっぱいいっぱいであった。

始めたばかりの頃は、月一回のペースで、太極拳の「た」の字も知らないような人達が、こんな大勢で99勢を覚える日が来ようとは、正直、想像だにしなかったといってよい。(途中で月に二回になったものの、密度は上がっても覚えるペースが極端に変わるわけではない。)

それが月日を重ねてきた今、一人一人が自分にとってのかけがえのない生徒だ。

99勢は長い。
長いからこそ、それを修めるには幾多の試練や出来事にさらされ、
辞める理由はいくらでも見つかったとしても、学び続けることは本当に難しい。

しかし、長いからこそ同時に、学び終えた時には理解も一段深いところにある。
そして、それぞれの中に、一人一人の太極拳がある。

師父から受け継ぎ、自分もまた練磨して伝えた、師祖父の独特の理論と風格を持った太極拳。
この味わいは、この武術を守り伝えるものにしかわからない。

99は99歳を白寿と言うように、百からーを取ると「白」。
99回で今までの区切りをつけるとともに心をまっさら(白)にして初心に帰り、
100回では新たな気持ちで再びスタートを切ることができる。
なんとも良いリズムだ。

最近の様子としては、半分近くのメンバーが套路を一通り覚えたこともあって、
再び最初からより詳細な説明や解説に入ってからというもの、さらに一段と皆の表情が変わってきた。
段階が進めば進むほど面白い。そう、本当の学びはここからだ。

どんなに遠い道でも、どんなに困難な道であっても、必ず一歩目を踏み出すところから始まる。
歩みの一歩一歩は小さく微々たるものでも、一歩ごとに見える景色があり、聞える音があり、
積み重なればこうして99という数字にもなる。

そして、99から100へ至るのも同じ一歩。

今日もまた2時間後には、愛知県に向けて車を走らせているところだろう。(笑)

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